古代の中国文化が大好きな私の日常

論語との出逢いを機に深く惹かれた古代の中国文化。今では論語だけに留まらず、歴史を勉強してみたり中国曲を歌ったり、はたまた漢服での舞踊的なダンスチームに入ったり…どっぷりとその魅力にハマっている私の、愉しい・嬉しい・大好きな日常をつづる中華一色なブログ♪

山東省から来日した孔子さま像とそのお顔の謎

こんにちは♪ 

今日も話題はブレずに燕趙園。

想い出が褪せないうちにアウトプットしたいと思います。

 

燕趙園では、中国のとても有名な三代スターである孔子孟子孫子の「石像」に出会えます。

しかも、この孔子孟子孫子のお三方の像は中国山東省からいらっしゃったのだそうです。

 

今日はその中でも、大好きな論語で有名な孔子さまの「お顔の謎」についてを特筆したいと思います。

 

燕趙園にあるこちらの孔子さまの像、表情やお顔立ちがとても優しげに整っていらっしゃいますよね♪ 日本では、このお顔を見て聖人孔子としてのイメージを重ねやすいと感じる方は多いのではないでしょうか。

 

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この写真を見ても、やはりどこに謎が隠れているのかが謎なくらいに、とにかく違和感がありませんよね。

しかし実は、この像が作られた場所でもある孔子さまの故郷山東省の方々には、私たちと全然違ったお顔の印象が定着しているそうなのです。

その訳は山東省に伝わる迷信的な物語によるもので、私が中国山東省を訪ねた際にガイドの方からうかがった逸話にあります。

 

「仕事帰りに産気づいた母親。仕方なくその近くにあった洞穴のような場所で産むことになったが、生まれた赤ちゃん(孔子)があまりに醜くて思わず置き去りにしてしまったが、しばらくして、やはり良心が痛み洞窟に引き返したところ、なんと虎のお腹でスヤスヤと眠っていた。」

 

いやはや、驚きの言い伝えですよね!

何故そんなお話が生まれたのか…

お顔が醜くかったと伝えることで、今も語り継がれる聖人となられたのは徳のみの為し得たことであると表したかったのか。

それとも、なんの抵抗も出来ない赤子であった孔子さまが虎に殺されなかったのは、余程大きな天命をもって生まれたのだと言うメッセージを伝えたかったのか。

とにかく昔から、偉人には超人的な逸話がつきものですよね。

それらには、必ずそのストーリーが生まれた背景や何かしら興味深い真相が隠れているものだと思うのです。

何かとつい深掘りをしたくなる私。

気が付けば、お話しの信憑性よりもその背景の真相に迫ろうとしてしまいます。

とにもかくにも、真相は謎に包まれているのですが、そのお話しは孔子の故郷山東省では有名なお話しだそうで、私が山東省に訪れた際に目にした孔子さまの絵や像は、振り幅はあるものの、やはり逸話に基づいたお顔に描かれていました。

 

ただしかし…

こちらの燕趙園にある孔子さま像は山東省から運ばれたはずなのに、とても端正な顔立ちに描かれていたのです!

もしや逸話の知名度が高くない日本に寄り添って優しいお顔にしたり、敢えて醜く作られていない像を選んだりと、何かしら工夫をされたのでは?

深掘りしたがり屋な私は、こうしてブログを綴っている間も、ついつい真相に想いを馳せてしまいます。

 

たとえ孔子さまのお顔がどんなに醜かろうが、いわゆる美男子であろうが、私の尊敬の念はなんら変わる事はないのですが♪

とても興味深かったので、こうして文章に残すことに致しました。

良かったら燕趙園を訪られたおりには、皆さんも是非孔子さまのお顔立ちにも注目してみて下さい。